作詞の仕方

トート音楽院 テクノスクールPRESENTS
小室みつ子 作詞セミナー
2014/6/28(土)@トート音楽院渋谷校


16:00~18:50

TM NETWORKの代表曲の大半を作詞している、
小室みつ子さんの作詞セミナーに行って来ました。

まず繰り返ししきりに言っていたのは、

・曲先であって詩先ではない、まずは音楽ありき。
・イメージを膨らませる事が大事。
・人によって色々なやり方があり、自分の言う事が全てではない。
・自分でどんどん書いていく中でやり方を確立させていく事が大事。

この4つは何度も繰り返していました。

Get Wild
Human System
Confession

この3つを主なお題として進められて、当時の小室哲也とのやりとりや
ちょっとしたエピソードを交えて説明してくれました。

初心者でもわかるように丁寧に話してくれたので、
かなりわかりやすかったです。

面白かったのは、Get Wildの頭の
「アスファルト タイヤを切りつけながら」というところで、

『今だに、アスファルトがタイヤを切りつけるんですか?と聞かれるが、
そうじゃない。とにかく車を猛スピードで走らせているというイメージなのよ。』

ここは自分も謎に思っていたのでちょっと面白かったです(^^♪

以下箇条書きっぽくなりますが。

昔は作り手と歌い手だけのやり取りで作っていたが、聞き手を想像する事は大事。

で、僕、私、という言葉や、ポケベルとかダイヤルとか技術的に廃れそうな
今で言うとスマホとか、そうゆう語句も使わない。

まずはその曲がどんな世界観を持っているのかをイメージする。
よ~くイメージできたら書き始める。
私の場合は、そのイメージが出来るまでに時間が掛かり
書き始めると3~4時間程で終わる。

書き終わったら自分で何度も何度も歌ってみて、微修正を繰り返す。

Get Wildはシティハンター、Beyond The Timeは
ガンダムの世界観ありきで書いた。

タイトルは一番最後に付ける。

誰が歌うのか、という事もとても大事。
シティハンターの主人公である冴羽遼と歌い手である宇都宮隆は
キャラが全く違うので困った。

キャッチコピーのように、一行でも「これだ」というのがあるといい。
Human Systemで言えば、

『教科書に落書きした少女の短い歌は
少年がカバンに詰めた夢と同じ』

みたいな。

とにかく詩と作詞は全くの別物。
メロディに乗ってナンボ。

誰かに向けて書く。
自分の書きたい事だけ書くのはポエム。

井上陽水の「傘がない」はひとつのお手本。
全く関係ない事を書き並べて、言いたい事は数行、みたいな。


・・・うーん、概ねこんな感じでした(^^♪
大体30人くらいでしたが、ほとんどがトート音楽院の生徒さんのようでした。
自分みたいな全くの部外者はほぼいなかった模様です。。

あと質疑応答では、作詞のコンペはとても狭き門で、宝くじのようなものだねと。
ただ、ひたすら送り続けて送り続けて送り続けまくって、
作詞家としてなんとか独り立ちした人を一人だけ知っていますと。

コンペでも、審査する側も膨大な中から選ぶので大変。

ほんと繰り返しおっしゃってましたが、人によって書き方は色々だそうです。


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別に作詞とかしなくても、興味がある人なら
とても楽しめたセミナーだったと思います。

3,000円と安かったですしね(^^♪

また機会があれば是非行ってみたいです。


ありがとうございました!

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